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セクシズム(Sexism)とは、性別に基づく差別や偏見のことを指します。これは男性優位性や性別役割の固定観念を含む、女性や性別マイノリティに対する貶める行動、言説、制度などを含みます。セクシズムは、職場での機会の不平等、賃金格差、性別に基づく暴力など多くの形を取ります。誰もが平等で公正に扱われるべきだという基本的な人権に反するもので、社会全体の進歩を妨げる存在とされています。

セクシスト (Sexist) とは、性別に基づいて他者を差別する人、または性差別を助長する言動をする人を指します。この言葉は、特定の性別が他の性別よりも優れている、あるいは特定の役割や期待を果たすべきだと考える考え方や行動に基づいています。

たとえば、セクシストの行動や態度には以下のようなものが含まれることがあります:

1. ジェンダー・ステレオタイプの押し付け

「女性は家庭にいるべき」「男性は感情を表に出してはいけない」といった固定観念に基づく発言や態度。

2. 性別に基づく権利や機会の不平等

職場で昇進や給与が性別によって不平等である場合、または「女性はリーダーに向いていない」といった意見。

3. 性差別的な発言や行動

性別を理由にした侮辱や軽視、ハラスメント。

フェミニストがセクシストと出会ったときの対応

セクシズムに直面した場合、以下の方法が役立つかもしれません:

1. 冷静に対応する

感情的になると議論が対立的になり、解決が難しくなることがあります。相手の意見や行動を分析的に捉え、冷静な態度を保つことが大切です。

2. 教育的アプローチを試みる

相手が無意識のうちにセクシズムを行っている場合、事実を伝えることで気づきを促すことができます。たとえば:

• 「その発言はジェンダーに関する固定観念に基づいていると思いますが、実際のデータではこうです」と具体的な例を示す。

3. 境界線を設ける

ハラスメントや悪意が明らかな場合、はっきりと不快であることを伝え、相手の行動をやめさせるよう求めることが重要です。

• 「その言葉は不適切で、尊重されていないと感じます」と言う。

4. 共感を引き出す

相手が理解しやすい例や自分の体験を共有し、感情的な共感を促すことも一つの手段です。

5. サポートを求める

一人で対応が難しい場合、周囲の人やコミュニティに助けを求めることも有効です。また、職場や公共の場での性差別には、適切な機関に相談する選択肢もあります。

6. 対話を諦めるタイミングを見極める

相手が悪意を持っている、または議論を深める意思がない場合、対話を続けるのは無益です。その場合、自分のエネルギーを守り、無理に説得を試みない選択も大切です。

フェミニストがセクシズムに直面することは、変化のための重要な瞬間でもあります。しかし、全ての場面で必ずしも対抗する必要はありません。安全や精神的健康を最優先に、自分のペースで取り組むことが推奨されます。

ZINE

この言葉を知ったのは「就活セクシズム」という言葉だったと思う。発音のしづらいセクシズムと言う言葉は耳残りになっていて、ずっと気になっていた。その後、「私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない」と言う本の、書誌をよんでいると、目次にこの言葉がかかれていた。
「就活セクシズム」と、「フェミニストかセクシストか」という別のはなしが、わたしの頭のなかでシンクロしたのだった。

目次
I. セクシストに出会ったら 基礎編

0.あなたには答える義務がない ― 話すのを決めるのはあなた
1.心をしっかり持とう ― 性差別は存在している
2.「私のスタンス」からはっきりさせよう ― フェミニストか、セクシストか
3.「相手のスタンス」を理解しよう ― セクシストか、フェミニストか
4.断固たる態度は必要だ ― あなたを侵害するものにNOを
5.あなたのために用意した答え ― なにもかも「女性嫌悪」!
6.効果がいまひとつの言い返し ― セクシストに逆効果な対応とは

II. セクシストにダメ出しする 実践編

7.あなたには答える義務がない、再び ― きっぱり会話を終わらせる方法
8.それでも会話をつづけるのなら ― 誤解している相手との会話法
9.いよいよ対話をはじめるなら ― あなたを尊重しはじめた相手との会話法
10.話してこそ言葉は増える ― 練習コーナー

セクシストか、フェミニストか わたしはどちらなんだろう。この本の古本をぽっちって見て考えることにすると同時に、フェミニストでありたい、セクシストでありたくないと、強くおもった。

セクシストは、ヘイターと呼ばれたり、ミソジニストと呼ばれたり、別の表現で呼ばれてる事が多い、しかし、ジェンダー・ステレオタイプの押し付け、性別に基づく権利や機会の不平等、性差別的な発言や行動という3つの要素で語れるということは、ようするに性差別主義者と言うことなんだと思う。

わたしはちょっとミサンドリー(男性嫌悪)なところがあるので、同じ穴のむじなじゃないかと思ってしまうのだけど、男性恐怖症なので、それはすこしづつ直さないといけないなと思ってる。つい主語が大きくなってしまって、男なんてさぁっていう言い方は避けなきゃなって思ってる。

そういう反省を男性にもして欲しいんだけどね。

友達からの指摘:それは性別なのか、能力なのか

こちらからは明らかに性別で下に見てる男性「セクソシスト」は、本人の解釈によると、「わたしは性別で差別をしているのではなくって、彼女の能力をみて注意してるんだ」と主張する可能性があると言われました。そしてまわりもその注意をみて、彼女には能力がないんだと判断する可能性があると。

そしてこの「セクソシスト」は益々、勢いをましてしまうと友達はいっていたのですが、わたしが思うに、よしんば彼女が実際に能力が低かったとしましょう。その彼女は、では能力を身につける適切な教育チャンスを与えられてたのでしょうか。

女性だからということで、高等教育を受けるチャンスも、キャリア形成するチャンスもあたえられず、同期の男性と同じキャリア教育をうけられてなかったとしたら。そして今からリカバリーしようとしているなら、チャンスはあたえられるべきじゃないでしょうか?

スポーツで考えればいいのです。ハンディキャップなしに競争させられていると。それを無視して能力のせいにするのはおかしくないでしょうか?

このように、男女によってキャリア形成のチャンスや、ケア労働の負担が違うのに、まるで同一のルールやスタートラインで評価しようとする男性がいます。それは夫婦の間でもあり得て、夫が妻を、理詰めで無能のように攻めるという、DVとも捉えられるハラスメントの可能性を友人は指摘していました。これって、あるある話だし、そもそも力の違いをお互いに補完しあってこその夫婦なのに、一方が一方をセクシズムで否定するのはおかしいのです。

今回は、もし能力がなかったらという仮定でテキストを書いてみましたが、その能力とはどの色をみていってるのでしょう。違う色、違う場面なら、あなた以上に実力を発揮するかもしれないのです。セクシズムも、お互いの人生を認め合えば、色眼鏡でみる必要のない話だとおもいます。人間、もっと複眼的になりたいですね。

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