アサーティブ・コミュニケーションは、自分の意見や感情を正直に表現しながらも、相手の権利や感情を尊重するコミュニケーションの方法です。特に女性にとっては、社会的・文化的な要因から、自分の意見を率直に言いにくい場合が多いことがあります。このような状況では、自分の考えや感情を抑え込むことで、対話や関係が円滑に進むように感じることもあるかもしれません。しかし、それが続くと、ストレスやフラストレーションが溜まり、結果的に自己表現が難しくなることがあります。

女性の視点から見たアサーティブ

女性は特に、伝統的なジェンダーロールや社会的期待により、控えめであることが求められたり、「いい人」であることが称賛される傾向があります。このようなプレッシャーの中で、自分のニーズを伝えることが「わがまま」や「攻撃的」と見なされる恐れを抱くことがあります。アサーティブ・コミュニケーションは、そのような不安を解消するための強力なツールです。自分の意見を持つこと、自分の権利を守ることが大切であることを理解しながら、それを表現する方法を身につけることで、自己肯定感が高まり、他者とのコミュニケーションも改善されます。

対話の場を意識したアサーティブ

対話の場では、アサーティブなコミュニケーションが特に重要です。意見を表現しにくい場合、以下の点が役立ちます。

  1. 「私メッセージ」を使う: 「あなたが悪い」と非難するのではなく、「私はこう感じる」という形で、自分の感情を主張します。例えば、「あなたが話を遮ると、私は自分の意見が尊重されていないと感じます」というように、感情を具体的に伝えると、対話が攻撃的になるのを防ぎます。
  2. タイミングを見計らう: 話すタイミングや、状況を意識することも重要です。緊張した場面では、焦って意見を述べるのではなく、適切なタイミングで冷静に話すことで、自分の言いたいことが伝わりやすくなります。
  3. 沈黙を恐れない: 対話中にすぐに返事をしなくてもよいことを自覚することも大切です。相手の話を聞いた後、少し考える時間を持ってから自分の意見を述べることで、感情的にならずに話すことができます。
  4. 他者の意見を尊重する: アサーティブであるということは、自分の意見を押し通すことではなく、他者の意見や立場も尊重することです。これにより、対話が建設的になり、相互の信頼関係が深まります。

アサーティブなコミュニケーションは、女性にとって自信を持って自己表現をするための手段であり、対話の場においても重要なスキルです。

ZINE

偶然にもアサーティブトレーニングの場を見学させてもらった。女性だけの対話の場に、なかなか自己開示出来ない人が、少しづつ、言葉をさぐりながら場に発言していく姿は、想像を超えていた。自分のなかの真実の言葉、言語化できない理由を探り探り場に提出していく姿、それを受け取り自分ごととして受け取る姿。フェミニストカウンセリングに繋がるその場は、比較的自分の弱みを言葉にできる自分にとっては、新鮮で、アサーション出来ない人が愛おしくって、きちんと話を聞いてあげたいと思った。

女性はなにかに抑圧されていたり、依存していたりすることがある。そのことがネガティブであることもあるけど、依存はその人を支える柱であったりすることもあるから、無理にそのつっかえをとってしまうと、その人が倒れてしまうこともある。

ゆっくりと言語化すること、実は言葉にできてることを、空気の振動に変えること。友達からもみなみちゃんって言語化するのがうまいよねとか、わたしの悩みを言葉にしてくれてありがとうとか言われるけど、そういうことじゃなくって、本人が勇気をだして話すことが、女性がアサーショントレーニングを受ける重要な意味なんだとおもった。

次回さそわれちゃったけど、どうしよう…

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