Glossary
ボディポジティブとボディニュートラルは、どちらも身体に対する考え方ですが、その視点とアプローチに違いがあります。
ボディポジティブ(Body Positive)
特徴:
ボディポジティブは、自分の身体を「ありのままに愛する」という考え方です。すべての身体は美しく価値があり、ポジティブな評価を受けるべきだと主張します。このムーブメントは、あらゆる体型や体格の多様性を受け入れ、否定的なボディイメージや体重差別、メディアによる美の理想への反抗から始まりました。
メリット:
- 自己肯定感の向上:自分の身体を肯定することで、自己価値感が高まり、精神的な幸福度が増します。
- 体の多様性の受容:すべての人が異なる体を持つことを理解し、偏見や差別が少なくなるきっかけになります。
- 社会的影響力:ボディポジティブはSNSなどを通じて、メディアが押し付けてきた理想的な体型の押し付けを見直す影響を与え、広がりを持っています。
デメリット:
- 「愛さなければならない」というプレッシャー:体に対してポジティブな気持ちを持たなければならないというプレッシャーを感じる人も多く、負担になることもあります。
- 健康への誤解:一部では、肥満や健康への配慮が不足していると誤解される場合があります。
ボディニュートラル(Body Neutral)
特徴:
ボディニュートラルは、身体に対して「好きでも嫌いでもなく、ただあるがままに受け入れる」考え方です。外見よりも、身体ができることや、健康に役立っていることに焦点を当てます。必ずしも自分の体を「好きになる」必要はなく、感情的な負担が少ないことが特徴です。
メリット:
- 感情的な自由:体に対してポジティブな感情を持つことを強要しないため、プレッシャーが減ります。
- 健康的な自己管理:身体がしてくれていることに感謝することが多く、健康のための行動(運動や栄養など)に前向きになりやすいです。
- リアリティと共感:ポジティブではなく、ニュートラルに自分の身体を受け入れることで、感情のバランスが取りやすいです。
デメリット:
- 自己愛の高まりに欠ける:自分の体を積極的に愛する姿勢が少ないため、自己肯定感の向上につながりにくい側面もあります。
- モチベーション不足の可能性:体に対して特に感情を持たないため、外見や健康を整えるためのモチベーションが低くなる場合もあります。
違いと選び方
ボディポジティブは「すべての体型が美しい」という価値観を大切にし、愛と肯定を求めるため、身体イメージへの挑戦として広く支持されています。一方で、ボディニュートラルは「身体がどう見えるかよりも、何ができるかに焦点を当てよう」という姿勢を重視し、感情的な中立性を大切にしています。どちらを選ぶかは、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。例えば、体の見た目に関してプレッシャーを感じやすい人にはボディニュートラルが向いていることも多いですし、外見の受容と自己愛の向上を目指したい人にはボディポジティブが役立つでしょう。
ZINE
ボディポジティブを検索すると、結構多く誹謗中傷の言葉がある。おそらくダイエット業界のSNS戦略だともう。それは渡辺直美はカワイイし、ポジティブに生きてるとおもう。それは素晴らしいことだけど、健康面で問題がないのかというと、ダイエットの努力をしたほうがいいはず。ただ痩せた渡辺直美は売れるのかどうかは難しい判断が必要かもしれないですね。
いまの体を愛することと、いまの体を改善しようという気持ちは両立するはずだとおもう。でも、いまの体をみられて嫌だなとおもう気持ちは大切にして、それでもいまの自分を愛することで、初めてそれを改善しようとする気持ちに繋がる。わたしはボディニュートラルに近いのかなって思いました。
アイキャッチ・ヘッダ画像は、あえて太った女性というわかりやすい表現を避けた。男性で、太ってない人であっても、ボディニュートラルな感覚を持つことはある。AIはそれを考えて提案してきたので、採用した。けっして渡辺直美っぽい女性が明るく弾けてるだけがボディポジティブじゃないんだということを伝えたかったのです。