NO MEANS NO!ZINE
2024-12-31 UPDATE
2024年12月30日(月)13:00〜15:00、東京駅丸の内駅前広場にて、アクティビストの能條桃子さん、福田和子さん、宮越里子さんのSNSでの呼びかけに応じた約200人が集まり、静かに「言葉をつむぐデモ」が開催されました。
このデモは、滋賀医科大学の学生2名が強制性交等容疑で逮捕され、6月9日に同罪で起訴された事件に関し、控訴審の大阪高裁が一審判決を覆して無罪判決を下したことへの抗議を目的としています。
呼びかけ人の1人でもある能條さんは、この事件の前にも沖縄の少女誘拐暴行事件をあげ、ここのところ続く性暴力について危機感をあらわにしてました。
近年、性暴力事件において、性的同意があったと判断され無罪となるケースが増加しています。その背景には、司法や社会に根強く残る家父長制的なジェンダー差別や、性的同意を適切に認識するための包括的な性教育の欠如が見受けられます。
会場では、コールやスピーチを極力控え、それぞれが配られたポストイットに「2024年に置いていきたいもの」「2025年に望むこと」「今日ここに集まった理由」という、性加害のない社会への思いを言葉にし、参加者同士で語り合い、共有する場が設けられました。
私たちの言葉や行動が、口を塞ごうとする風潮や冷笑的な雰囲気に屈することなく、「おかしいことはおかしい」と声を上げ続けることが重要です。アクションを止めるわけにはいきません。
Just a Feministでは、急遽参加した仲間に連絡を取り、現地からのレポートをまとめました。
現地からのレポート
東京駅なら行きやすい!こんな時にデモをやってくれるんだ!絶対に行かなきゃと思って行った 駅前広場だと思っていたら場所が少し変わっていて、行幸通りの分離帯の場所だった。パレスチナの連帯デモもやった場所。
人だかりの方へ行くと、私ともう一人そこに着いた人に男性がすぐにメッセージを書くポストイットと書く台になるものを渡してくれた。
ここに来た理由 今年中に置いて行きたい事 これからどんな世の中にしたいかを書いてくださいと説明してくれた。
マンガ家の瀧波ユカリさんの姿が見えた。NO YOUTH NO JAPANの能條桃子さんもウロウロ動き回っていて、選択的夫婦別姓の井田さんもスタッフとして動いていた。
みなみ(わたしのこと:行けなかったの)は来てないかなぁと回りを探し回った。
私も誰かと話をしたいなぁと思って瀧波さんを囲む数名の所へ行って、瀧波さんに挨拶をしてしれっとその輪に入ってポリタスの話をした。
その後、瀧波さんは離れてそこに居た数名と話をした。「性暴力の話を友達としたくてしていると友達にその話は難しい話だね…と言われたらその後どうやってその話題を続けて行けば良いと思いますか?」みたいな話題を振られて皆で話をしていた。
そこに次は 男性の意見を聞きたいよねという話になってちょうど近くにいた男性に声をかけて 性暴力の話をすると殆どの男性は我関せずという態度を取るんだけど それは何故だと思いますか? みたいな話をして意見を聞いた。
そこに居た男性の数は少なかったけど、その人は最近のニュースはちょっとどうしても違和感を感じてここに来たと言っていた素晴らしいと思った。
またウロウロしてボードを持っているモデルのKIKI さんとも話をした。また一人になり、みなみ来てないかなぁ(繰り返し)…
最後に話した女性とはまたいっぱい話した。最近は大阪が本当におかしな事ばかりでヤバいですねとか、アルテイシアさんの事とか、共感の嵐だった。
それでそろそろ終わりの時間になり、みんなのポストイットに書いたメッセージが集まり、すごい数に! 1枚じゃ言いたいことが収まらない人も大勢いたと思います
で、能條さんがこんな年末の忙しい時にこんなに大勢来てくれてありがとうと。
滋賀大の無罪判決が出た時にショックで眠れなくて和子さんと一晩中電話をしてもうしんどくて声も出したくなくて…デモをしようと思ったけどスピーチもコールも無いデモにしましたと。これからも戦い続けて行かなければならないと。ここにこんなに声が集まって私達は一人じゃないって。みんなで頑張って行きましょうと語っていました。最後に能條さんと和子さんがギュッと抱き合っていたのが印象的でした✨
ここに来たくても来れない人もいたでしょう。
集まったのはほんの一部だったと思う。ポストイットの言葉一つ一つのその向こうにも数え切れないたくさんの声があるんだよね。
「言いたくても言えない声もある。トランスジェンダーの人やまた難民の人など…その事を忘れちゃいけない。」って言ってたのはKIKIさんだったかな…
アルテイシアさんも今回のデモに大阪から連帯しますって言ってたし、大阪のデモだってこちらから連帯していたし、何処で事件が起きようと気持ちは同じだよね。
本当に酷い判決や性加害事件で頭がパンパンになってどうすればいいのかと思っていたけど、今回デモに参加して、これからも戦っていかなければと思って、仲間はたくさんいると思えて、前向きな気持ちになれました。
行けて良かった。
おかしいことはおかしいと声をあげ続けよう。
以上です
レポート:ケイティ
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今回の事件について、宮越さんは「女性が声を上げると間違うという否定の言葉がもたらす萎縮効果について、よく考えてほしい。」といってます。法曹界が「素人は三権分立がわかってない」と上から目線でSNSで反論していますが、素人だからこそ感じるもやもやに法曹界が向き合わなければ、社会そのものがダメになるのではないでしょうか?
わたしたちには、社会に異議申し立てをしたいとき、デモをする権利があります(憲法第21条 表現の自由)みんなで話し合い、社会に異議を伝え、共有するってすごく大切だと想います。Just a Feministは今回のデモをふくめて、賛同できるものは積極的にマスメディアにかわって取り上げて行きたいと思います。