フランス語で「同等」「同数」を意味する語。政治参加における男女同数を目指す考え方と、それを実現するための制度を指す。

クオータ制と混同されやすいが、発想が違う。クオータは「少数派に一定の割合を確保する」という考え方で、30%といった数値が設定される。パリテは人類は男女の二つからなるのだから、代表もそうあるのが当然だという前提に立つ。だから目標は原則として50%であり、優遇措置ではなく本来の姿の回復として位置づけられる。

フランスは1999年に憲法を改正し、2000年にいわゆるパリテ法を制定した。比例代表の名簿では男女を交互に並べることが義務づけられ、小選挙区では候補者の男女差が一定を超えた政党の助成金が減額される。2014年には減額率が強化された。

効果は場所によって差が出た。名簿式で選ぶ地方議会や欧州議会では、女性比率が短期間で大きく伸びた。一方、小選挙区で争う国民議会では伸びが緩やかで、罰金を払って男性候補を立てる政党が現れた。制度は、罰則の設計しだいで骨抜きになる。

日本では2018年に政治分野における男女共同参画推進法が成立した。候補者数をできる限り均等にするよう求めるものだが、**努力義務であって罰則がない。**2026年2月の衆議院選挙では候補者に占める女性の割合が24.4%と過去最高になったが、政府が掲げた「2025年までに35%」という目標には届かなかった。当選者は68人で、前回の73人を下回っている。

数を揃えることは目的ではない、という反論はよく聞く。ただ、数が揃わないまま議論の質が上がった例も、あまり見当たらない。

→クオータ制(quota system) →市川房枝 →ジェンダーギャップ指数 →ジェンダー主流化 →エンパワーメント

参考文献

  • 糠塚康江『パリテの論理——男女共同参画の技法』(信山社、2005年)
  • 三浦まり編『日本の女性議員——どうすれば増えるのか』(朝日新聞出版、2016年)
  • 内閣府男女共同参画局「政治分野における男女共同参画」各年資料

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