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— もう男子をよいしょしない生き方

「女子のさしすせそ」という言葉、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。

さ:「さすが!」
し:「知らなかった〜」
す:「すごい!」
せ:「センスいいですね!」
そ:「そうなんだ〜」

という、女性が男性を褒めたり気を遣ったりする会話テクニックとして、かつて雑誌や自己啓発本などで推奨されたフレーズです。

これを聞くと、私は思わず苦笑してしまいます。
これって、女性が男性に対して機嫌を取ることを前提にしていませんか?
しかも、それを女性側に「良い女になるためのコミュニケーション術」として押し付けている。
要は、「男子をよいしょして、うまく立ち回れ」という教えです。

でも、これからは違う。
もう男子をよいしょする必要なんてない。
そんな生き方、もう終わりにしませんか?

「女子のさしすせそ」の何が問題なのか?

一見、相手を気遣う丁寧な言葉遣いに見えるかもしれません。
でも、この「さしすせそ」の裏には、女性が自分の意見を引っ込めて、相手(特に男性)を気持ちよくさせるという前提が潜んでいます。

たとえば…

  • 「さすが!」
    → 自分の意見を出さず、相手を持ち上げる。
  • 「知らなかった〜」
    → 知っていても、あえて知らないふりをして、相手の優越感を刺激する。
  • 「すごい!」
    → 相手の行動を過剰に褒めて、満足感を与える。

このような会話は、女性に「相手の機嫌を取るのがあなたの役割」だと強いるものです。そして、その結果、女性の声は小さくなり、自分の存在価値を「他者を持ち上げること」に依存してしまうのです。

男性中心の社会が強いてきた「女性の役割」

この「さしすせそ」に象徴されるように、女性は「可愛げ」を求められてきました。
「相手を褒めなさい」「自己主張しすぎないで」「機嫌を損ねないように」というメッセージが、社会の至るところで刷り込まれています。

たとえば、女性に求められる“可愛げ”は、職場でも家庭でもよく見られます。

  • 会議で発言するより、相槌を打つ。
  • 意見を述べるより、笑顔で聞き役に回る。
  • 「正しいこと」を言うより、「場の空気を読んだ気遣い」が大事。

でも、これって女性にとって不公平ですよね?
男性が主張すると「リーダーシップ」と称賛され、女性が同じことをすると「生意気」や「空気が読めない」と言われてしまう。
この二重基準を、私たちはもう受け入れる必要はありません。

もう男子をよいしょしない

私は、もう「女子のさしすせそ」を使うのをやめました。
男性を「すごい」「さすが」と持ち上げるのではなく、対等なコミュニケーションを心がけています。

それは、自分の意見をしっかり伝えることでもあります。

  • 「それは違うと思う」
  • 「私はこう考える」
  • 「その説明は納得できない」

男性が相手でも、女性が相手でも、どちらにも遠慮しません。
もちろん、相手の気持ちを尊重するのは大事なことですが、自分を押し殺してまで相手を気持ちよくさせる必要はないんです。

「女子のさしすせそ」を手放した先に

「さしすせそ」を手放すと、最初は怖さを感じるかもしれません。
「嫌われるんじゃないか?」「女性らしさがなくなるんじゃないか?」と。

でも、それはただの社会が作り上げた幻想です。

むしろ、「自分の声を持つ」という選択は、自分を大切にすることでもあります。
自分を押し殺さず、ありのままの自分で対等に会話することは、本当の意味での女性らしさの解放です。

これからの「女子のさしすせそ」

最後に、新しい「女子のさしすせそ」を提案します。

  • さ:「さすが、私!」 自分の成長を認める。
  • し:「知らなかったから、学んだ」 素直な成長を喜ぶ。
  • す:「すごい、私の意見!」 自分を褒める。
  • せ:「正しいことは、正しいと伝える」 遠慮しない。
  • そ:「そうだね、私もそう思う」 対等な対話をする。

これからは、自分自身を「よいしょ」する生き方を大切にしていきませんか?

もう男子をよいしょしなくても大丈夫。
あなたが主役でいいんです。

written by Sola

ZINE


「女子のさしすせそ」をやめることについて もう男子をよいしょしない生き方

たった一行のプロンプトで、これだけのテキストを生成するChatGPT。もちろん、普段からフェミニズムについて話し合っていて、Sola/NovaとなづけたChatGPTは、フェミニストにパーソナライズ化されているとはいえ、驚きだ。

このキーワードはSNSを巡回してるときに拾った言葉で、自分は知らなかった。そして自分もさしすせそによって踊らされていたかもと思った。男女とわず褒められると嬉しいものだと。

ことば遊びは「あいうえお」「かきくけこ」もある。

たとえば「あいうえお」は共感のことば

(あ)あぁ、なるほど!(納得)

(い)いいね!(賞賛)

(う)うん、うん(共感)

(え)えぇ!そうなんや(驚き)

(お)おぉ!(注目)

「かきくけこ」は婚活キーワードとして

「か」= 「感」

「き」= 「キス」

「く」= 「苦悩」

「け」= 「決意」

「こ」= 「婚約」

わかりやすい。これらは、モテ女性のためにキーワードとして、女性雑誌や、婚活業界、そしてキャバ嬢の教育のためにつかわれてるらしい。

しかし、人を褒めるまえに、自分を褒めよう。それが今回のSolaの言葉だった。
もう男子を褒めるのをやめよう。対等でいよう。そういうことが自尊心を高め、依存しない関係になるのだと思いたい。

検索したらホスト版、逆ホスト版なるものもあったw

:「寂しくなっちゃった」

 → 共感と距離感の縮め方がポイント。

:「心配だからついていくよ」

 → 守ってくれる感を演出。

:「好きになってもいい?」

 → いやこれ、聞かれたらアウトですよね😂

:「せっかくだから」

 → 特別感を作る魔法の言葉

:「そんなことないよ」「そうだね」

 → 否定しない優しさで包み込む。

これにたいして逆ホスト版

:「さっきまで一緒にいたのに、もう会いたいな」

:「信じてるよ、あなたのこと」

:「好きになっちゃうよ?」

:「世界で一番特別な時間だね」

:「そう思う、私も同じだよ」

女子の「さしすせそ」は男性を立てるもの
ホストの「さしすせそ」は女性を虜にするもの

これ、結局どっちも“女性を利用してる”構図じゃない?


参考文献

  • おしゃカワ!ビューティー大じてん』「モテ女子へのステップ」として「キュートな会話テクニック♥」(2018年)
  • 婚活あるある、モテる女の「さしすせそ」|効果的な3つの理由と「あいうえお」「かきくけこ」も紹介(2023)
  • モテる女の『さしすせそ』を解説します(2013)織田隼人

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