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01.ジェンダー
性自認(gender identity)
自分の性別をどのように認識しているか、という自己の感覚。「女である」「男である」「どちらでもない」など、その内容はさまざまである。他者から見た性別とも、出生時に割り当てられた性別とも、必ずしも一致しない。 訳語をめぐる問 […] -
01.ジェンダー
シスジェンダー(cisgender)
出生時に割り当てられた性別と性自認が一致している人を指す語。トランスジェンダーと対になる。ラテン語の接頭辞 cis-(こちら側の)に由来し、trans-(越えて)と対をなす化学の用語法から取られた。1990年代前半に学術 […] -
01.ジェンダー
マンスプレッディング(manspreading)
電車やバスの座席で、男性が脚を大きく開いて座り、隣の座席にまではみ出す振る舞い。man と spreading(広げる)を組み合わせた語である。日本語では「マンスプレッド」と表記されることもあるが、英語は manspre […] -
01.ジェンダー
イヴ・K・セジウィック(Eve Kosofsky Sedgwick, 1950-2009)
文学研究者。オハイオ州デイトン生まれ。デューク大学、のちニューヨーク市立大学で教えた。クィア理論という分野を成り立たせた一人である。 1985年の『男同士の絆』で提示したのが、ホモソーシャルという概念だった。男性同士の強 […] -
01.ジェンダー
性的モノ化(sexual objectification)
人を、意思や感情を持つ主体としてではなく、性的な用途を持つモノとして扱うこと。広告や作品のなかでの描かれ方から、日常の視線や言葉まで、現れ方は幅広い。 哲学者マーサ・ヌスバウムは、この「モノ扱い」をひとつの塊として論じる […] -
01.ジェンダー
ジェンダー主流化
ジェンダー平等を専門部署の担当業務にとどめず、あらゆる政策の立案・実施・評価に組み込んでいくという方針。 打ち出されたのは1995年、北京で開かれた第4回世界女性会議である。それ以前の取り組みは、女性向けの施策を別立てで […] -
01.ジェンダー
セクシスト(sexist)
性差別的な言動をする人。形容詞としても使われ、「セクシストな発言」のように、人ではなく行為そのものを名指すこともできる。 この語は少し扱いがむずかしい。人にラベルを貼ると、たいてい相手は防御に回る。「自分は差別主義者では […] -
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マチズモ(machismo)
男らしさを誇示し、男性が優位に立つことを当然とする態度。スペイン語の macho(雄)に由来し、ラテンアメリカやスペイン語圏の文化を語る文脈で使われてきた語である。日本語では「男性優位主義」と訳される。 現れ方は、大声で […] -
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ステレオタイプ
ある集団に属する人びとに、一律に当てはめられる固定的なイメージ。この語を社会科学の語彙にしたのはジャーナリストのウォルター・リップマンで、1922年の『世論』において、人が世界を直接ではなく「頭の中の映像」を通して見てい […] -
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ジェンダー研究(gender studies)
性別が社会のなかでどのように作られ、どのように権力と結びついているかを扱う学問領域。特定の学問分野ではなく、社会学、歴史学、文学、法学、医学などを横断する視点として成立している。 前身は1970年代の女性学である。それま […] -
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本質主義・構築主義
あるカテゴリーが何によって成り立っているかをめぐる、二つの立場の対。 本質主義は、そのカテゴリーに属するものには生まれつきの共通した中身がある、と考える。ジェンダーでいえば、男性と女性には生物学的に異なる本質があり、そこ […] -
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アンコンシャスバイアス(unconscious bias)
自覚されないまま判断に入り込む思い込み。無意識の偏見、無意識の思い込みとも訳される。性別に限らず、年齢、学歴、外見、話し方など、あらゆる属性について働く。 人は膨大な情報を毎回吟味することができないので、経験から作られた […] -
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性差別(sexism)
性別を理由に、人の扱いや評価、機会に差をつけること。個人の言動として現れることもあれば、制度や慣行のかたちで働くこともあり、多くの場合その両方が支え合っている。 見えやすいのは前者だ。侮辱、ハラスメント、「女のくせに」と […] -
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ジェンダー規範(gender norms)
ある性別に属する人はこう振る舞うべきだ、という社会の期待の総体。服装、話し方、感情の出し方、就く職業、家庭での役割まで含む。 ステレオタイプと似ているが、働き方が違う。ステレオタイプは「〜であるはずだ」という記述であるの […] -
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男性学(men’s studies)
男性であることを、当たり前の基準ではなく、分析すべき対象として扱う研究領域。 前提としてまず押さえたいのは、男性学はフェミニズムへの対抗として生まれたのではないということである。むしろフェミニズムが「女性」を問うたことに […] -
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特権(privilege)
社会の既定値の側にいることで、本人が求めなくても与えられている優位のこと。特別な待遇というより、考えなくて済むことの集まりである。 この捉え方を広めたのは、1988年にペギー・マッキントッシュが書いた「白い特権——見えな […] -
01.ジェンダー
ミサンドリー(misandry)
男性への嫌悪や蔑視を指す語。ミソジニーの対義語として提示されることが多いが、両者を対称に扱えるかどうかが、この語をめぐる最大の論点である。 ミソジニーは、法制度、宗教、教育、労働慣行といった社会の仕組みに歴史的に組み込ま […] -
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ホモソーシャル(ホモソ)(homosocial)
同性間の、性愛を含まない社会的な結びつき。とくに男性同士の連帯を指して使われる。文学研究者イヴ・K・セジウィックが1985年の『男同士の絆』で理論化した。 セジウィックの指摘の核心は、男性同士の絆が単なる友情ではなく、* […] -
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家父長制(patriarchy)
年長の男性が財産と権力を握り、女性および若年男性を支配する体制。ギリシャ語のpatēr(父)に由来し、もとは家長の支配を指したが、フェミニズム理論はこれを社会全体を貫く構造として捉え直した。 日本では明治民法(1898年 […] -
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マンスプレイニング(mansplaining)
男性が女性に対して、相手のほうが詳しい場合でさえ、相手を無知と決めてかかって説明する振る舞い。man と explain をつなげた造語である。 出所はしばしば誤解されている。レベッカ・ソルニットが2008年4月に発表し […]