議席や候補者、役職の一定割合を特定の属性にあらかじめ割り当てる制度。ラテン語のquota(割当)に由来する。ジェンダーの文脈では、女性の政治参加を進める手段として世界の半数以上の国が何らかの形で導入している。
大きく三つの型がある。憲法や法律で議席そのものを留保するもの、候補者名簿に一定比率を義務づけるもの、政党が自主的に定めるものである。ルワンダは憲法で議席を留保し、女性議員比率で世界最高水準に達した。フランスは候補者の男女同数を求めるパリテ法(2000年)を採用しており、これは割当ではなく同数を原則とする点でクオータとは異なる。
日本には2018年施行の政治分野における男女共同参画推進法があるが、候補者の均等を「目指す」努力義務にとどまり、罰則も数値目標もない。
「能力ではなく性別で選ぶのか」という批判は根強い。だが現状もまた、男性という属性が事実上の選抜条件として働いてきた結果ではないか。クオータ制をめぐる議論は、何を「実力」と呼んできたのかを問い返す。
→ パリテ/ジェンダー平等/ジェンダーギャップ指数/ジェンダーバイアス
参考文献
議席や候補者、役職の一定割合を特定の属性にあらかじめ割り当てる制度。ラテン語のquota(割当)に由来する。ジェンダーの文脈では、女性の政治参加を進める手段として世界の半数以上の国が何らかの形で導入している。
大きく三つの型がある。憲法や法律で議席そのものを留保するもの、候補者名簿に一定比率を義務づけるもの、政党が自主的に定めるものである。ルワンダは憲法で議席を留保し、女性議員比率で世界最高水準に達した。フランスは候補者の男女同数を求めるパリテ法(2000年)を採用しており、これは割当ではなく同数を原則とする点でクオータとは異なる。
日本には2018年施行の政治分野における男女共同参画推進法があるが、候補者の均等を「目指す」努力義務にとどまり、罰則も数値目標もない。
「能力ではなく性別で選ぶのか」という批判は根強い。だが現状もまた、男性という属性が事実上の選抜条件として働いてきた結果ではないか。クオータ制をめぐる議論は、何を「実力」と呼んできたのかを問い返す。
→ パリテ/ジェンダー平等/ジェンダーギャップ指数/ジェンダーバイアス
参考文献
議席や候補者、役職の一定割合を特定の属性にあらかじめ割り当てる制度。ラテン語のquota(割当)に由来する。ジェンダーの文脈では、女性の政治参加を進める手段として世界の半数以上の国が何らかの形で導入している。
大きく三つの型がある。憲法や法律で議席そのものを留保するもの、候補者名簿に一定比率を義務づけるもの、政党が自主的に定めるものである。ルワンダは憲法で議席を留保し、女性議員比率で世界最高水準に達した。フランスは候補者の男女同数を求めるパリテ法(2000年)を採用しており、これは割当ではなく同数を原則とする点でクオータとは異なる。
日本には2018年施行の政治分野における男女共同参画推進法があるが、候補者の均等を「目指す」努力義務にとどまり、罰則も数値目標もない。
「能力ではなく性別で選ぶのか」という批判は根強い。だが現状もまた、男性という属性が事実上の選抜条件として働いてきた結果ではないか。クオータ制をめぐる議論は、何を「実力」と呼んできたのかを問い返す。
→ パリテ/ジェンダー平等/ジェンダーギャップ指数/ジェンダーバイアス
参考文献
- 内閣府男女共同参画局「政治分野における男女共同参画の推進」 https://www.gender.go.jp/policy/seijibunya/index.html
- International IDEA “Gender Quotas Database” https://www.idea.int/data-tools/data/gender-quotas
- 三浦まり編『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』朝日新聞出版、2016年