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23.ケアの倫理
ヴァルネラビリティ(vulnerability)
傷つけられうるという、人間の条件を指す。「脆弱性」「傷つきやすさ」「可傷性」などと訳されるが定訳はなく、カタカナのまま使われることも多い。「脆弱性」はその人の欠陥のように、「傷つきやすさ」は性格のように読めてしまう。訳語 […] -
23.ケアの倫理
依存(dependency)
他者の支えなしには生きられないという、人間のありようを指す。日本語では「依存症」「共依存」のように、そこから脱すべき状態を名指す言葉として使われることが多い。だがケアの倫理は、この語に貼りついた否定的な含みそのものを問い […] -
23.ケアの倫理
ケア労働(care work)
人の生活を支え、その人が生きていける状態を保つための労働。育児、介護、看護、保育、障害のある人の支援などが含まれる。賃金の支払われるものと支払われないものの両方があり、その境目は制度によって引かれてきた。家庭で親を介護す […] -
23.ケアの倫理
ジョーン・トロント(Joan C. Tronto, 1952- )
政治学者。ミネソタ大学名誉教授。ニューヨーク市立大学でも長く教えた。ケアの倫理を、個人の道徳心理の話から、政治と制度の話へと押し広げた人物である。 1993年の『モラル・バウンダリーズ』で、ケアを四つの局面に分けて記述し […] -
23.ケアの倫理
岡野八代(おかの やよ, 1967- )
政治学者。日本におけるケアの倫理研究の第一人者。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専攻は西洋政治思想史とフェミニズム理論。 三重県松阪市に生まれ、早稲田大学大学院を経てカナダに留学。留学先で、政治思想の […] -
23.ケアの倫理
キャロル・ギリガン(Carol Gilligan, 1936- )
アメリカの心理学者。ケアの倫理の出発点をつくった人物として知られる。現在はニューヨーク大学ユニバーシティ・プロフェッサー。 ハーバード大学でローレンス・コールバーグの共同研究者として道徳性発達の研究に携わったが、やがてそ […] -
23.ケアの倫理
ケアの倫理(ethics of care)
人が互いに依存し合う存在であることを出発点に据える倫理。自律した個人どうしが権利と義務を調整する、という近代倫理学の前提そのものを問い直すところに特徴がある。 起点は心理学者キャロル・ギリガンが1982年に発表した『もう […] -
23.ケアの倫理
セルフケア(self-care)
自分自身を手当てし、保つこと。ただしこの語は、由来の異なる二つの流れが合流してできている。 ひとつは医療・看護の系譜である。1970年代にドロテア・オレムが、人が自分の生命と健康を維持するために行う営みとしてセルフケアを […]