Glossary
フェミニズムにおける「男性特権」という概念は、社会が構築した制度や文化的な価値観が男性に有利に働くことを指します。これは、歴史的に男性が政治、経済、教育、労働市場などの重要な社会的領域でより多くの権力とリソースを持ってきたという事実に基づいています。例えば、男性は多くの場合、職場での昇進や賃金交渉において女性よりも有利な立場にあることがあります。また、社会的な期待や役割が男性に有利に設定されていることも多いです。こうした特権はしばしば意識されないまま行使され、男性がそれを認識しないこともありますが、それでもなお社会的、経済的な利益を享受しています。
一方で、「女性特権」という概念も存在し、これは特定の状況や文脈において女性が男性よりも有利な立場にあるとされる例を指します。例えば、家庭内の親権争いや社会的なサポートシステムにおいて、女性がより優遇されると感じるケースがあるかもしれません。また、女性は感情的な表現や共感において社会的に許容される範囲が広いことから、感情的なサポートやケアの領域での特権を持つと考えられることもあります。
しかし、重要なのはこれらの特権が文脈に依存しており、特定のグループや状況では逆の抑圧が存在することもあるということです。たとえば、男性が感情を表現することが抑圧される文化的な規範(「男らしさ」へのプレッシャー)も、男性にとっての一種の抑圧です。同様に、女性も特定の文化的規範(「女性らしさ」への期待)によって行動やキャリア選択が制限されることがあるでしょう。
フェミニズムの文脈で抑圧を理解する際には、これらの特権と抑圧がどのように交錯し、相互に影響を与え合うかを考慮することが重要です。フェミニズムの理論では、こうした複雑な社会的力学を理解し、平等を目指すための分析と批判が行われます。
ZINE
「女性特権」だって?「特権」もってるのは「男性」に決まってるじゃない。そんな声が聞こえてきそうだ。それは大きな意味でただしい、ただでは私たち女性が特権をひとつももってないのだろうかということについても考えて見てもいいんじゃないだおうか。
健常者としての特権、シスジェンダとしての特権、異性愛主義者としての特権。これらはわたしは全て持ってない。そのことによってマイクロアグレッションのような抑圧を感じることはたまにある。
殴り書き
特権ってテーマですでにかかれてたので、あえてその2にしてみまいした。
昨日とある業界のパーティにいった。エントランスで所属団体と名前を確認して入るそのパーティは一応クローズな、選ばれし人だけが入れるところだった。
しかし、そのパーティはあるマイノリティ性をもつ人たちと、それを支援している人のパーティだった。パーティーのテーマはダイバーシティ&インクルージョンと言えるだろうか。ようするにプライドパレードの主催団体のためのパーティだったのだ。
野村證券と日立製作所が名刺を交換してる風景、どこから来たの「大崎方面から(あ、ソニーですね)」という違和感。
そういう大口の資金提供側と挨拶をして愛想をふりまく、プライド業界の著名人や、有名YouTubeたち。みんなキラキラしてて、そしてスノッブ。
何人かのプライド有名人とは会釈をするものの、わたしにそんな特権性はなく、ただ1人でプライドっぽいハウスに体を揺らしてた。
どこかで見覚えがある顔が、本でみた、某有名テレビ局のディレクターのトランスジェンダーだった。彼女は、男性特権があったからこそ、女性としてその地位につけたんだってバッシングで炎上したことを思い出した。よしんばいま得た地位はそうなのかもしれないけど、それ以上の管理職になれたりするのか、やりたい番組がやれるのかは、女性の抑圧を感じるのかもしれない。ちょっと聞いてみたかったけど怖くって聞けなかった。
こんな業界の愚痴を書きたいのではない。
男性特権があり、女性が抑圧さている。それはわかる。
しかし女性も異性愛規範によって同性愛者を抑圧していて、トランスヘイトに加担することもある。
女性で、トランスで、同性愛者で、メンタル疾患を持ってる人のインターセクショナリティはどうなんだ。
特権と抑圧は階層状に下へ下へ行くのではないだろうか、まるで関東大震災の朝鮮人虐殺のように
この傾斜を玉を転がりおりるような差別の流れに逆らうことはできないのだろうか
この会場にきている人たちは特権をもってる、大手企業につとめD&Iのサポートをうけ、たぶんこの原稿を読んでる人の多くより安定したい地位と給与を得ている。抑圧しようにも、自分より特権性をもってしまっているマイノリティをみて、自分のほうがマイノリティであることに気がつくってことないだろうか
でもそこまで行く道は相当の戦いだったのも事実 運動、裁判、バッシング…
言いたいのはこういう特権と抑圧の関係をフラットにできないかってことだ
フェミニズムはそういう視点がもてる唯一の武器だとおもう。
- 男性特権
- 異性愛特権
- シスジェンダー特権
- 健常者特権
- 経済的非困窮者特権
- 学歴特権
- 会社規模特権
- 肩書き特権
- 子どもがいる特権
- 異性婚特権
- 非婚特権?
- ルッキズム特権
- 可愛い特権
- 差別者特権
特権は無限にあるし、特権と抑圧は入れ替え可能
たとえば健常者特権は、障がい者特権とも入れ替え可能
女性の抑圧、男性の特権を無くすことから
すべての抑圧、全ての特権に気がつき、
それが無い社会をめざすのがフェミニズムではないだろうか?