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Q.社会において陰茎とは包丁と同じなのでしょうか?
陰茎を社会において包丁に例える考え方は、比喩的な意味での議論かと思われますが、ここでの焦点は道具や体の機能に関連する使い方や象徴性にあるでしょう。
包丁は料理に使う道具であり、役立つ一方で危険な使い方もできるという二面性を持っています。同様に、陰茎も生殖機能や快楽の源として肯定的な役割がある一方、性的暴力や権力の象徴として、悪用されることがあるという議論がフェミニズムの中で取り上げられることがあります。このように、陰茎と包丁は、それぞれ有用性と危険性を併せ持ち、使用方法や社会的な文脈によって評価が変わるという意味では共通点があります。
とはいえ、陰茎は身体の一部であり、包丁は道具なので、直接的に同一視するのは誤解を招きやすいです。フェミニズム的な議論においては、性器や性行為が権力関係の一環として機能する点を重視することが多いため、象徴としての議論としては理解できますが、身体や道具の特性は異なるものです。
陰茎をとればOK、とらなければNGと特例法は極端に作られています
「陰茎を取るか取らないか」という議論が特例法に関連して言及されている点は、トランスジェンダーの人々の法的な性別変更に関する法律やその規定に関連していると思われます。多くの国では、性別変更を法的に認めるために、性別適合手術(陰茎や卵巣などの除去を含む)が条件として要求されている場合があり、それが議論の焦点となることがよくあります。
このような法律に対しては、「身体の一部を手術によって変更しなければ法的に性別変更が認められない」という規定が極端であると批判されています。これには、トランスジェンダーの人々が医療的な理由や個人的な理由で手術を望まない、または手術が不可能である場合でも、その人々の性自認を尊重し、法的に認められるべきだという意見が反映されています。
多くの人権団体や当事者からは、手術が法的要件であること自体が身体の自主性や自己決定権(SRHR)を侵害しているという批判があり、法改正を求める声も強まっています。特例法が性別適合手術を必須条件とする場合、それは性自認に基づく柔軟な対応が欠けているため、極端だと受け取られることが多いのです。現在では、手術を要件としない性別変更制度を導入する国も増えつつあります。
ZINE
社会において、女性の直感として、陰茎は暴力装置に見えるとわたしには思えてしまう。故に、お風呂では「戸籍」ではなく「身体」の形状によって区分されると書かれてる。このことに違和感はない…