1960年代後半から1980年代にかけて欧米・日本で展開したフェミニズムの潮流。参政権や法的権利の獲得を中心とした第一波に対し、第二波は法制度の外側——家庭、性、身体、労働の分担——を政治の問題として問い直した。「個人的なことは政治的なこと」というスローガンは、私的とされてきた領域にこそ権力関係があるという発見を言い当てている。アメリカではベティ・フリーダンやケイト・ミレット、日本ではウーマンリブがその担い手となった。第二波の内部にはラディカル、リベラル、マルクス主義/社会主義といった立場の違いがあり、決して一枚岩ではない。また「波」という比喩そのものが、運動を直線的な発展史として描き、非白人女性や第三世界の女性たちの運動を見えなくしてきたという批判も受けている。区分は便利な地図である。だが地図に描かれなかった土地があることも、あわせて覚えておきたい。

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参考文献

  • ベティ・フリーダン『新しい女性の創造』三浦冨美子訳、大和書房(原著 The Feminine Mystique, 1963)
  • ケイト・ミレット『性の政治学』藤枝澪子ほか訳、ドメス出版、1985年(原著 Sexual Politics, 1970)
  • 上野千鶴子『家父長制と資本制——マルクス主義フェミニズムの地平』岩波書店、1990年

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