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18.社会運動
市川房枝(いちかわ ふさえ, 1893-1981)
婦人運動家、政治家。愛知県中島郡(現・一宮市)の農家に生まれた。小学校教員、新聞記者を経て運動に入る。 1919年、平塚らいてう・奥むめおとともに新婦人協会を設立。当時の治安警察法第5条は、女性が政治集会に参加することさ […] -
18.社会運動
山川菊栄(やまかわ きくえ, 1890-1980)
評論家、社会主義者、行政官。東京生まれ。女子英学塾(現・津田塾大学)卒。日本におけるマルクス主義フェミニズムの先駆者である。 1910年代後半、『青鞜』誌上の論争に加わり、伊藤野枝と公娼制度をめぐって応酬した。伊藤が廃娼 […] -
18.社会運動
伊藤野枝(いとう のえ, 1895-1923)
婦人解放運動家、作家、翻訳家、編集者。福岡県糸島郡今宿(現・福岡市西区)生まれ。貧しい家に育ち、周囲の援助で上京、上野高等女学校を卒業した。 平塚らいてうが創刊した『青鞜』に加わり、1915年に編集を引き継ぐ。編集方針を […] -
18.社会運動
シモーヌ・ド・ボーヴォワール(Simone de Beauvoir, 1908-1986)
哲学者、作家。パリ生まれ。ソルボンヌで哲学を学び、1929年の教員資格試験に次席で合格した(首席はジャン゠ポール・サルトル)。以後サルトルとは生涯にわたる契約的な関係を結び、婚姻や同居という形式によらない関係のあり方を実 […] -
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青鞜(せいとう)
1911年9月から1916年2月まで、通巻52冊が刊行された女性による文芸雑誌。誌名は18世紀ロンドンの知的な女性たちを指した英語のブルーストッキングの訳で、生田長江が名づけた。平塚らいてう、保持研子、中野初子、木内錠子 […] -
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平塚らいてう(ひらつか らいちょう, 1886-1971)
思想家、女性解放運動家。東京・麹町生まれ。本名は平塚明(はる)。日本女子大学校卒。 1911年、25歳で女性だけの文芸誌『青鞜』を創刊し、その巻頭に「元始、女性は太陽であった」で始まる発刊の辞を掲げた。かつて自ら光を放っ […] -
18.社会運動
第四波フェミニズム(fourth-wave feminism)
2010年代以降、ソーシャルメディアを主な場として広がった潮流。個人の被害の語りが、ハッシュタグを介して短時間で膨大に集まり、それ自体が構造の証拠になる——この経路が、それまでの運動にはなかった。 象徴は #MeToo […] -
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第一波フェミニズム(first-wave feminism)
19世紀後半から20世紀初頭にかけての、女性の法的権利を求める運動。市民革命が「人間の権利」を掲げながら、その「人間」から女性を除外していたことへの異議申し立てとして始まった。中心課題は参政権、財産権、教育と職業へのアク […] -
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リベラル・フェミニズム(liberal feminism)
個人の自由と機会の平等という近代自由主義の原理を、女性にも一貫して適用するよう求める立場。18世紀末のメアリ・ウルストンクラフトや19世紀のJ・S・ミルにさかのぼる系譜を持ち、教育、参政権、雇用、法の下の平等といった制度 […] -
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第二波フェミニズム(second-wave feminism)
1960年代後半から1980年代にかけて欧米・日本で展開したフェミニズムの潮流。参政権や法的権利の獲得を中心とした第一波に対し、第二波は法制度の外側——家庭、性、身体、労働の分担——を政治の問題として問い直した。「個人的 […] -
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アナーカ・フェミニズム(anarcha-feminism)
国家権力とあらゆる支配構造への異議申し立てであるアナーキズムと、家父長制批判を軸とするフェミニズムを結びつけた思想であり運動である。19世紀末、カタルーニャの活動家テレサ・マニェやテレサ・クラムントらの実践に端を発し、2 […] -
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ポストフェミニズム
1990年代以降のメディア文化に広がった感性を指す。フェミニズムはすでに役目を終えたという前提のうえで、その語彙——選択、自立、エンパワーメント——だけが受け継がれ、消費と自己管理の言葉として使われていく状態である。 批 […] -
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サフラジェット
20世紀初頭のイギリスで、女性参政権を求めて戦闘的な手法をとった運動家たち。とくに1903年にエメリン・パンクハーストが設立した女性社会政治同盟(WSPU)の一派を指す。 もともとは『デイリー・メール』紙が運動を揶揄する […] -
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バックラッシュ(backlash)
権利の獲得が進んだあとに起きる、揺り戻しの反動を指す。前進があったからこそ反発が生まれるという順序が、この語の含意である。何も動いていないところに、バックラッシュは起こらない。 この語をフェミニズムの文脈に定着させたのは […] -
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マルクス主義フェミニズム/社会主義フェミニズム
女性への抑圧を、資本主義という経済構造との関係で捉えようとする立場。家事や育児といった無償の労働が、労働力を日々つくり直し、資本主義を成り立たせているという指摘がその核心にある。マルクス主義フェミニズムが階級構造を主要な […] -
18.社会運動
第三波フェミニズム(third-wave feminism)
1990年代から2000年代にかけての潮流。第二波が前提とした「女性」という主語そのものを問い直したところに特徴がある。 きっかけのひとつは、1992年にレベッカ・ウォーカーが雑誌『Ms.』に寄せた文章で、彼女はそこで自 […] -
18.社会運動
ラディカル・フェミニズム(radical feminism)
女性への抑圧を、資本主義や法制度に還元できない独自の支配構造——家父長制——として捉える立場。1960年代末のアメリカで、公民権運動や新左翼運動のなかで女性が周辺に置かれた経験から生まれた。「ラディカル」は過激という意味 […] -
18.社会運動
個人的なことは政治的なこと(the personal is political)
第二波フェミニズムを象徴する標語。私的な領域とされてきた家庭、性、身体、感情のなかにこそ権力関係があるという主張である。 出所はキャシー・ハニッシュが1969年に書いた文章で、翌1970年に刊行された際に編者がこのタイト […] -
18.社会運動
田中美津(たなか みつ, 1943-2024)
日本のウーマンリブを代表する運動家、のちに鍼灸師。東京・本郷の魚屋の家に生まれた。 1960年代にベトナム反戦運動に加わるが、運動内部の男性中心のあり方に違和感を深めていく。1970年、「便所からの解放」と題するビラを配 […] -
18.社会運動
コンシャスネス・レイジング(consciousness raising)
少人数で集まり、自分の経験を順に語っていく実践。1960年代末のニューヨーク・ラディカル・ウィメンで、キャシー・サラチャイルドらによって方法として定式化された。 やり方は単純である。テーマを決め、参加者が順番に自分の経験 […]