03.クィアと交差性
レズビアンフェミニズム(lesbian feminism)
1970年代の第二波フェミニズムのなかで形成された潮流。レズビアンであることを、性的指向の問題にとどめず、家父長制に対する政治的な立場として捉えたところに特徴がある。 背景には、運動内部での排除がある。1969年、全米女 […]
01.ジェンダー
マンスプレッディング(manspreading)
電車やバスの座席で、男性が脚を大きく開いて座り、隣の座席にまではみ出す振る舞い。man と spreading(広げる)を組み合わせた語である。日本語では「マンスプレッド」と表記されることもあるが、英語は manspre […]
18.社会運動
市川房枝(いちかわ ふさえ, 1893-1981)
婦人運動家、政治家。愛知県中島郡(現・一宮市)の農家に生まれた。小学校教員、新聞記者を経て運動に入る。 1919年、平塚らいてう・奥むめおとともに新婦人協会を設立。当時の治安警察法第5条は、女性が政治集会に参加することさ […]
18.社会運動
山川菊栄(やまかわ きくえ, 1890-1980)
評論家、社会主義者、行政官。東京生まれ。女子英学塾(現・津田塾大学)卒。日本におけるマルクス主義フェミニズムの先駆者である。 1910年代後半、『青鞜』誌上の論争に加わり、伊藤野枝と公娼制度をめぐって応酬した。伊藤が廃娼 […]
18.社会運動
伊藤野枝(いとう のえ, 1895-1923)
婦人解放運動家、作家、翻訳家、編集者。福岡県糸島郡今宿(現・福岡市西区)生まれ。貧しい家に育ち、周囲の援助で上京、上野高等女学校を卒業した。 平塚らいてうが創刊した『青鞜』に加わり、1915年に編集を引き継ぐ。編集方針を […]
07. 労働
シルヴィア・フェデリーチ(Silvia Federici, 1942- )
フェミニスト理論家、活動家。イタリア・パルマ生まれ。1967年に渡米し、ホフストラ大学で長く教えた。現在は同大学名誉教授。 1972年、国際フェミニスト集団の共同創設者として「家事労働に賃金を(Wages for Hou […]
09.福祉と政策
ナンシー・フレイザー(Nancy Fraser, 1947- )
政治哲学者。ニューヨーク市立大学大学院センターで博士号を取得し、ニュースクール・フォー・ソーシャル・リサーチ教授。批判理論の系譜に立ちながら、フェミニズムと資本主義の関係を問い続けてきた。 よく知られているのが、正義を「 […]
01.ジェンダー
イヴ・K・セジウィック(Eve Kosofsky Sedgwick, 1950-2009)
文学研究者。オハイオ州デイトン生まれ。デューク大学、のちニューヨーク市立大学で教えた。クィア理論という分野を成り立たせた一人である。 1985年の『男同士の絆』で提示したのが、ホモソーシャルという概念だった。男性同士の強 […]
23.ケアの倫理
ジョーン・トロント(Joan C. Tronto, 1952- )
政治学者。ミネソタ大学名誉教授。ニューヨーク市立大学でも長く教えた。ケアの倫理を、個人の道徳心理の話から、政治と制度の話へと押し広げた人物である。 1993年の『モラル・バウンダリーズ』で、ケアを四つの局面に分けて記述し […]
03.クィアと交差性
オードリー・ロード(Audre Lorde, 1934-1992)
詩人、エッセイスト。ニューヨーク・ハーレム生まれ。両親はカリブ海のグレナダからの移民。自らを「黒人であり、レズビアンであり、母であり、戦士であり、詩人である」と規定し、そのどれか一つを選べという要求そのものを拒み続けた。 […]
03.クィアと交差性
ベル・フックス(bell hooks, 1952-2021)
作家、批評家、教育者。本名グロリア・ジーン・ワトキンズ。ケンタッキー州ホプキンズヴィルの人種隔離下の町で育った。筆名は曽祖母の名を借りたもので、小文字表記は「書き手ではなく書かれた中身のほうを見てほしい」という意思表示で […]
18.社会運動
シモーヌ・ド・ボーヴォワール(Simone de Beauvoir, 1908-1986)
哲学者、作家。パリ生まれ。ソルボンヌで哲学を学び、1929年の教員資格試験に次席で合格した(首席はジャン゠ポール・サルトル)。以後サルトルとは生涯にわたる契約的な関係を結び、婚姻や同居という形式によらない関係のあり方を実 […]
03.クィアと交差性
キンバリー・クレンショー(Kimberlé Crenshaw, 1959- )
法学者。アメリカ・オハイオ州生まれ。UCLA法科大学院およびコロンビア大学法科大学院教授。インターセクショナリティ(交差性)という概念の提唱者であり、批判的人種理論(CRT)の形成にも中心的に関わった。 インターセクショ […]
18.社会運動
青鞜(せいとう)
1911年9月から1916年2月まで、通巻52冊が刊行された女性による文芸雑誌。誌名は18世紀ロンドンの知的な女性たちを指した英語のブルーストッキングの訳で、生田長江が名づけた。平塚らいてう、保持研子、中野初子、木内錠子 […]
18.社会運動
平塚らいてう(ひらつか らいちょう, 1886-1971)
思想家、女性解放運動家。東京・麹町生まれ。本名は平塚明(はる)。日本女子大学校卒。 1911年、25歳で女性だけの文芸誌『青鞜』を創刊し、その巻頭に「元始、女性は太陽であった」で始まる発刊の辞を掲げた。かつて自ら光を放っ […]
03.クィアと交差性
ジュディス・バトラー(Judith Butler, 1956- )
哲学者。アメリカ・クリーヴランド生まれ。カリフォルニア大学バークレー校大学院特別教授。専門は哲学、ジェンダー/クィア理論、批評理論。 『ジェンダー・トラブル』(1990年)で示したのが、パフォーマティビティという考え方で […]
18.社会運動
第四波フェミニズム(fourth-wave feminism)
2010年代以降、ソーシャルメディアを主な場として広がった潮流。個人の被害の語りが、ハッシュタグを介して短時間で膨大に集まり、それ自体が構造の証拠になる——この経路が、それまでの運動にはなかった。 象徴は #MeToo […]
18.社会運動
第一波フェミニズム(first-wave feminism)
19世紀後半から20世紀初頭にかけての、女性の法的権利を求める運動。市民革命が「人間の権利」を掲げながら、その「人間」から女性を除外していたことへの異議申し立てとして始まった。中心課題は参政権、財産権、教育と職業へのアク […]
18.社会運動
リベラル・フェミニズム(liberal feminism)
個人の自由と機会の平等という近代自由主義の原理を、女性にも一貫して適用するよう求める立場。18世紀末のメアリ・ウルストンクラフトや19世紀のJ・S・ミルにさかのぼる系譜を持ち、教育、参政権、雇用、法の下の平等といった制度 […]
18.社会運動
第二波フェミニズム(second-wave feminism)
1960年代後半から1980年代にかけて欧米・日本で展開したフェミニズムの潮流。参政権や法的権利の獲得を中心とした第一波に対し、第二波は法制度の外側——家庭、性、身体、労働の分担——を政治の問題として問い直した。「個人的 […]