性別によって、機会・資源・意思決定へのアクセスが左右されない状態を指す。教育、労働、健康、政治参加、家庭内の役割配分など、生活のあらゆる領域にかかわる。国連の持続可能な開発目標(SDGs)では目標5に掲げられている。

ここで注意したいのは、「平等(equality)」と「公正(equity)」の区別である。全員に同じものを配るのが平等なら、置かれた条件の差を織り込んで配分を変えるのが公正だ。出発点が異なる人々に同じ扱いをすれば、格差はそのまま残る。クオータ制のような措置が「逆差別」と呼ばれがちなのは、この違いが共有されていないからでもある。

もうひとつ、根本的な問いがある。平等とは、何に合わせた平等なのか。長時間働き、ケアを誰かに任せられる者を標準としてきた社会に女性が「同じように」参入することが目標なのだとしたら、その標準そのものは問われないままになる。

平等を求めることと、平等の基準を疑うことは、両立させる必要がある。

→ ジェンダー/ジェンダーギャップ指数/クオータ制/ケアの倫理

参考文献

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